写真、機材、史跡等々についてのつれづれ日記
・妙高高原除雪用に購入
数年前の記事の後、HS80K0について更新されていませんが、細々と今も整備しています。
昨年度の冬はわが地方も雪が多く、特に妙高高原地区で大雪でした。
私は普段、新井地域に住んでおり、実家のあった妙高高原にある車庫とは距離があります。
この妙高高原の車庫は普通の冬ならば、全く手を入れる必要はなく、車の出し入れもしなかったため、春まで放置しています。
しかし、昨年は大雪。自然落下の屋根雪が、北側二階まで到達していました。
そのため、後面の二階の窓ガラスが危険な状態に。ここに入っている軽トラを出し、HS80K0を輸送して除雪したいところですが、シャッター前も大量の雪。軽トラ出せませんでした。セレナでスノーダンプとスコップを持っていき除雪しましたが、なかなか困難。除雪機が欲しい。
できれば、小型の除雪機で雪の壁の上に段切りで上がり、後面の落雪も片づけたい…。
・HS55を選定
早速除雪機の選定に入りました。HS80K1,HS860などを購入し、現在新井の自宅で使用しているHS80K0を妙高高原用にしようと思っていましたが、なかなか高い。
段切りで埋もれることも想定されるため、小型のほうが良いかもと思い、HS55、HS655、雪丸などを検討しました。
HS655、HS555などが比較的新しくてよさそうですが、HS80などに比べ簡略化されており、オーガー高さを任意に変えられず、平地専用のようです。段切りに使いたい私には向いていないかも。
値段も安く、オーガー高さの切り替え機構もあるHS55がよさそうです。
・HS55K1
さらに調べてみると、HS55は、最大5タイプあるようです。
HS55K0初期型、HS55K0スペーサーあり、HS55K1、HS55K2前期、HS55K2後期の5タイプ。
このうち、HS55K2後期は、HS80K1と同様、オーガーのブーリー接続部がスプラインになっているそうです。私が部品を調べていた限りではK2後期とされるタイプの実機はみていません。存在するとしても台数が少なそう。
HS55K1とHS55K2の違いはよくわかりません。
HS55K0とHS55K1は、エンジンベッドの上部に黒い台のような部分が溶接されているかないかで見分けがつくことがわかりました。HS55K0前期、後期は、台がなく、銀色の板状スペーサーを挟んでいるものがK0後期、挟んでいないものがK0前期です。
このうち、K0前期はオーガーベルトが特別サイズで交換困難なため、やめたほうがよいそうです(実際のところ、差はわずかで市販品が使えないこともないようです)。
・HS55K0とHS55K1抱き合わせ販売
5月ごろ、ふとインターネットを見ていると、2台のHS55で30kという出物が。
K0、K1一台づつです。見た感じ、K1のほうが色が鮮やかできれい。これでよさそう。交渉して1台にして15k~20kにならないかな?
落札して交渉。K1のみ、20kで同意いただけました。
ブリッジを用意して軽トラにどうやって乗せるか算段を整え、受け取りに行くと、親切な方で、クレーンでさっと軽トラの荷台に積んでくださりました。ありがとうございます。
・試運転
物置到着後、気になっているのはエンジン状態。果たしてかかるんでしょうか
スターターロープを引いてみます。心配をよそに、エンジンかかりました。黒煙が多く、ちょっと不安定な感じですが、致命傷はない模様。オイルの状態も不明なのですぐに停止しました。
・摩耗
とりあえず一安心。落ち着いて外観チェック。む?よく見ると、オーガーの刃がものすごく丸い。オーガーに刻まれているスパイク代わりの切れ目がない?ということはかなり摩耗しているのでは?
となるとスクレイパーは?やはり、スクレイパーも摩耗が著しく、幅が2/3くらいになっています。そして、かなり摩耗しているというわけではないですが、オーガーケース下部もスクレイパーごと摩耗しています。サイドのプレートの折り曲げ部分が外れているもののぶら下がって残っているところからすると、摩耗は最大5mm程度の見込みですが、なかなかな削れ具合。少なくとも、スクレイパーは交換しないと使用はできません。
・オーガーとスクレイパー購入
スクレイパーはすぐに購入することにしました。ヤフオクで検索すると、ちょうどHS55用のスクレイパーが出ていました。これでよさそう。落札。
つづいてオーガー。あいにくHS55用はありません。しかしHS50用が出ています。摩耗は少なく、写真を見ると我が家の実機のものとは刃の幅がまったく違っており、別のもののように見えます。HS55で使用ができるか出品者に確認すると「HS55では使えない」とのことです。
しかし刃の幅を除けば私の目には同じもののように見えます。たぶん使えるのでは…。別ルートで確認するとHS50とHS55のオーガー部分は、シューターを除いて同じそうです。5000円×左右で10k。落札しました(オーガーハウジングは、HS55K0と同じであって、私のK1とは一部違うものでした(後述))。
・オーガーハウジング購入
結局、最初にHS55K0も買っておいて二個一で修理したほうが安かったのでは。
しかし、私の性格上、きっとHS55K0も稼働状態にしようとしてさらに投資してしまった可能性が高く、これでよかったと思う自分もいます。
オーガーハウジングがオークションに安く出ていたので購入。
後でわかったことですが、このオーガーハウジングは、HS55K0用だったわけですが、私の機体はHS55K1。プーリーの脇にベルト外れ止めが付いていますが、購入したK0用には外れ止めがありません。使用できないことはないのですが、一応ハウジング本体は、K1用を使うことにし、左右のプレートのみを流用、K0ハウジング本体は予備にすることにしました。
・オイル上がり
HS50用オーガーが予定通りHS55で使用できるのか、確認のためオーガー周りを分解し装着してみました。結果は、問題なく装着できました。見比べてみても同じもののようで違いは発見できません。これで外見上の問題点は改善できました。
運用にあたり、整備に移る前にオイル交換。ドレンボルトを外し、オイル抜き取り後、新オイルを注入、テスト始動…。ん?白煙?
マフラーから白煙を吹き、回転が安定しません。オイル交換の時に逆立ち状態にしたせい?
リングが摩耗していてオイルが上がっているんでしょうか?当初一回かけた時は、問題なかったと思いますが…。キャブが詰まったのかな?
・キャブレター購入
キャブを外して掃除してみる。あからさまな異常はありません。清掃後組付けると、ガソリンが漏れるようになってしまいました。オーバーフローのようです。フロートチャンバー付近から漏れているように見えます。
分解前は異常なかったので、パッキン等の交換で直るとみましたが、パッキンセットと比べても新キャブレターもそれほど高いものではないので、仮に解決しなかった場合の保険として交換することにしました。
新キャブレター到着。早速キャブレターを交換。当然ガソリン漏れは完治。
ではテスト起動。…やはり白煙。
原因はキャブではありませんでした。エンジンが吹け上がっていないように見えます。ガバナー関係?。そういえば、購入直後の確認時、スロットルリターンスプリングが外れていて変形していたのを直しました。そのスプリングがおかしいのか?ガバナーアームの取り付けがおかしいのか?
・ガバナーアーム
インターネット上のHS55の動画を見ると、ガバナーアームの上部付近、ガバナーアーム取り付け後のガバナーロッドの飛び出し部分が我が家のHS55K1と違っています。我が家のガバナーロッドの飛び出し部分が少なく、ガバナーアームが浮いた状態になっているようです。
結果、取付高さは少し異常になっていますが、アームの作動範囲的には問題ないように見え、この違いでエンジンの状態に影響するとも思えません。しかし、他に疑うところもないので、取付高さを補正してみることにしました。
ガバナーロッドの固定ボルトを緩めて外し、改めて正しい高さに取りけ…できません。なぜ?同じ軸にあるガバナーロッド固定ピンがおかしいのか?
ピンは正常そうに見えますが…。でも、もう疑うべき場所もないし、これを外すしてみるか…。
しかし、ここでガバナーロッド固定ピンを外したことが、のちのち大きなトラブルへ(ガバナーロッド固定ピンは外さないほうがいいです)。
・結局変化せず
固定ピンを一旦外し、正しいだろう形に取り付けしなおしてみても、ガバナーアームは正しい位置に取り付けできません…。なぜだろう?
ようやく、ガバナーアームの部品的な変形では、と思い至り、マイナスドライバーで取り付け部を修正。
前所有者が中途半端な位置で締め付けたため、ガバナーアームの上部が斜めに曲がり、ガバナーロッドが途中までしか入らなくなっていたのでした。
修正後、ネット上のHS55と同じように取り付けられるようになりました。
しかし、エンジン状態は変わらず。時々吹け上がるものの、常に低速、相変わらず白煙。
キャブは新品。キャブの不良のはずはない。プラグも火花は飛んでいる。とすると、やはりピストンリングの摩耗によるオイル上がり?それにしても吹け上がらないのはなんでだろう?
・原因は、吸気路が閉鎖されていたこと!
キャブの正位置への固定もかねて、エアクリーナーエルボーをつけたまま試していましたが、たまたま、エアクリーナーエルボーを外した状態でエンジンをかけてしまいました。「ブォン!」。正常に吹け上がります。エンジン全開もOK。
あれれ?エアクリーナーに異常はなかったはず。なんでだ?…あぁっ!。
部品をなくさないようにと、エアクリーナーエルボーの上に、エアクリーナーカバーを外したまま、ナットのみを付けた状態でメンテしていましたが、この大きなナットがエアクリーナーの吸気路をふさいでいたのでした。
このため、エンジンが吸気不足となり、オイル上がりを誘発、エンジンが不調になっていたのでした。所詮素人、ありえないミスです…。
・ガバナーがおかしい?
さて、しょうもない原因でトラブルを呼び込んでいたのは恥ずかしい限りですが、気を取り直して組み上げてテスト。エンジンは絶好調。エンジン全開。適度に回転を下げねば…。あらら?下がらない。
コントロールレバーを最低にしてもエンジンは全開。ガバナーが効いていないようです。
ガバナーアームを手動で下げないと下がりません。しかも、アイドリング側にしようとするとカンカンという金属音がしてけっこうな反動が。ガバナーが壊れている?
・クランクケースを開ける
どうやらエンジン内部に異常が生じているようです。クランクケースの中を見てみるしかありません。HS80のGX240でもやったことがない、クランクケース分解。やりたくありませんでしたが、致し方なし。覚悟を決めてGX140を下ろし、クランクケースのボルトを緩めて開けてみました。
問題のガバナーを見てみると、ガバナースライダーとスライディングワッシャーがありません。おそらく、ピンを外してガバナーアームを動かした際に脱落したものと思われます。
どこ行った?と、クランクケース内を探してみると、バルブ駆動軸の下あたりに残ったオイルの中に沈んでいました。
再取り付け、と思ったら、ガバナースライダーは一度コンロッドに挟まれたらしく、変形しており取り付けできませんでした。
・ガバナー関係交換
インターネットでGX140のガバナーを交換している動画、記事を参考に、ガバナー部品を取り寄せ、交換しました。ある記事では、ガバナーのピンが著しく摩耗しており、それによって不具合が生じていたそうです。この際、交換すればよいと思い、すべての部品を取り寄せました。
Cクリップ外しに苦戦し、ガバナー本体の交換はあきらめ、スライダーのみの交換にしようかとも思いましたが、最終的にCクリップを破壊してなんとかガバナーを外しました。
状態を確認するため、ガバナーピンを分解して取り出してみると、インターネット記事のものほどではないものの、かなりの摩耗で、ピンが削れています。やはり交換してよかった。
ガバナーピンの摩耗ですが、ガバナーウェイトの穴の処理が不適切なため、削れている印象です。新ガバナーウェイトの穴を面取り処理して取り付ければよかったですが、そのままつけてしまいました。今回のガバナーピンもいずれ同じになるかもしれません。
・交換後のテスト
クランクケースカバーを元通り閉じ、テスト運転。
うん、ガバナーが効いていてスロットルコントロールもできる。ようやくいい状態です。オイル交換もしたし。
かなりオイル上がりの状態で運転してしまったので、燃焼室が汚れているのでは。
・シリンダヘッド外し
GX240でも一度行っていますが、シリンダヘッドを外して燃焼室を確認し、必要に応じてバルブ等の清掃をしようと考えました。ヘッドカバーを開け、ヘッドボルト緩め、ヘッドを外しました。燃焼室の状態は…と。
ふむ。きれい。GX240の時のようなカーボン付着もなく、きれいです。
エキゾースト側のバルブにカーボン付着がやや多い程度で開ける必要はない状態でした。しかしながら、せっかく開けたのでエキゾーストバルブを中心に清掃しました。
組付けの際、エキゾースト側のバルブがやけにクリアランスが大きい感じです。正しく組んでもアームが動いて外れちゃいます。なぜ?。このまま動かしたらエンジン壊れそう。
HS80のサービスマニュアルを見ると、原因がわかりました。ローテータを組み込むのを忘れていました。外す時、意識せず外していたため、付近の地面にローテータが落ちている始末。一瞬紛失したものと思い、パーツの取り寄せを考えていましたが、無事に発見できました。
・ヘッドボルト折れる
正しくローテータを取付、次にヘッドボルト取り付け。GX240の時に続き、トルクレンチで測りながら…。GX140の規定値は?GX240は32Nくらいです。GX140も同じくらい?28Nあたりか?と思いながら、4本を段階的に締めていきました。
18N、20N…22Nん?右上のボルト、18N?さっき20Nにしたと思うけど?斜めになっていた?では、再度締めて24N、右上。あれ?20N?しかもまだ回る。おかしい…。
と思った瞬間、「バキーン」という音とともに、右上のヘッドボルトが破断しました。
その日は、戦意を喪失し、そのままHS55を物置にしまい、作業を中断しました。
シリンダヘッド、開けなければよかった…ものすごく後悔しました…。
・ヘッドボルト購入
翌日、ガバナーなどを取り寄せてもらったホンダさんへ。折れたボルトを見せ、予備を兼ねてヘッドボルト2本と、ヘッドガスケットを購入。
厚かましくも、担当者の方に規定トルクを聞いてみました。「GX240とそんなに変わらないとおもいますよ…」といいながらもHS55のサービスマニュアルを見せてくれました。
ヘッドボルトは、22N~26N(220kg-cm~260kg-cm)。「22Nくらいでいいと思いますよ」
ふむ、28Nは締めすぎですね。でも、28Nまではかけてなかった。
「この断面だど、ねじ切ったっていよりも金属疲労だと思います」
フォローしてもらってしまいました。
・折れたヘッドボルト抜き
さて、部品はそろい、規定トルクもわかり、組み上げれば終わりなわけですが、折れたヘッドボルトの除去という難題。
M8?位の太いボルトなので、絶望的ではないものの、深さ10mmくらいのところにあり、作業はしにくい感じです。幸い、抜き取り中でなく、締め込み中であり、うまく回せればそれほど支障なく抜き取れるはず。
逆ドリル、エキストラクターを購入しました。
まずは穴あけ。これをセンターにできるかどうかが成功のポイントになるそうです。
ポンチでセンターに…できん!折れたボルトの断面の凸凹により、センターにポンチできません。可能な限りセンターにへこみを作り、良しとせざるを得ませんでした。
逆ドリル(2mm)で穴あけ。やや偏心した位置でしたが、エキストラクターで回すと…。うまい具合に抜けました。よかった…。
・シリンダヘッド組み上げ
既存3本のうち、なんとなく異常がなさそうな1本を予備にし、購入した新ボルト2本と既存2本でシリンダヘッドを22Nで締結。
試運転。スムーズに回ります。ようやく完治?
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・エンジン音が気になる…
我が家のHS80、8馬力の小型除雪機とはいえ、全開から全開に近い状態だと、排気音がかなりのものです。もっとも、操作者は一番近くにいるため、自分に聞こえるのはものすごい爆音なのでそう思う部分もあり、実際の所は操作者が思っているほどの音ではないのでしょうが、おそらく、近隣の家では、夜間など条件によってはやはりうるさいであろうと推測されます。
・スパークアレスタ
そんなことを思いながら、私がいつも参考にしているJun氏のページにて、スパークアレスタなる消音部品の存在を知りました。
HS80の後継機などが装備している部品ですが、どうやらわがHS80K0にも、ポン付けで装備できるそう。これは、ぜひ装備しなければ…。
・マフラープロテクター外し
Jun氏のページの型番どおり発注すると、スパークアレスタはすぐに入手できました。
「まずマフラープロテクター外しだな、ビスはだいぶ錆びてて固着してるかもな~」、などと思いながらドライバーでビスをまわすと…。ビスの頭はサビの進行で、まともな手ごたえもないまま、崩れていきます…。ポン付けのはずだったのに…。
・このビスをどうするか…
まだ一本チャレンジしただけですが、このほかに5本のビスがあり、作業性の悪い部分にもビスがあります。こうなってしまうと、ビスの頭を破壊してプロテクターを外すしかないと思われますが、エンジン側のビスはドリル等が入らないのでこのままでは、作業できません。
となればマフラーを外す必要がありますが、我が家のHS80のマフラー取り付けナット、スタッドボルトは、2組とも、ボルトとナットが区別できないほどサビ付いています。
最悪の場合、ナットとスタッドボルトが固着していると、ボルトが折れる恐れもあります。
うかつに作業に入ると、これからシーズンに入るというときに、除雪機が使えなくなるような事態になる恐れがあり、万全の体制で臨む必要があると考えました。
・マフラー外し対策研究
ネットで調べていると、錆びたナットを外す方法がいくつかあり、そのうちのひとつに、ナットクラッカーなる工具でナットを割って外す方法がありました。
内心「これだ!」と思い、この方法を主に考えていくこととしました。
ナットを破壊すると、当然ナットが必要になるので、部品発注することにしました。ついでに、状態がひどければ交換できるようにスタッドボルト、ガスケットを発注しました。
待つこと、2週間(いずれかの部品が欠品だったそうです)、部品が到着し、ついに作業のXデーがやってきました。
・マフラー外し
ナットは破壊するつもりですが、一応レンチで緩めてみることにしました。頭の中では、プロテクター固定ビスと同様、ナットのカドが崩れることを想定しつつ、力を入れると…「キッ」という音とともに、あっさり緩みました(^^;。
「いやいや、こっちは無理だろう」と緩めてみると、もう一方もあっさりと回りました。
サビは表面のみで、ナットの内部は比較的きれいで、スタッドボルトの根元と、ガスケット面の一部にサビがみられますが、十分使用可能な状態でした。しかしながら、せっかく購入したのでスタッドボルトを交換したいですが、スタッドボルト抜き取りに失敗して折る可能性もあるので、今シーズンはこのままでいくことにしました。
・マフラープロテクター外し
マフラーが外れたので、今度はプロテクター外しです。ビスを緩め、緩まないビスは破壊し、プロテクターを外していけばいいのですが、ビスを壊すと新しいビスも買わなくてはならないし、ビスのネジ部も固着で抜き取り困難であろうと思われます。ドリルの技術で破壊しながら抜ければよいのですが、マフラー本体のネジ穴を破壊しそうで自信がありません。
仮にマフラー本体に傷をつけずにビスを撤去できても、そのままネジ穴が使えるとも限りません。
・中古マフラーを購入
インターネットで調べると、中古マフラーは意外に安い。わがHS80の現マフラーよりも程度の良いものが結構あります。この際、現マフラーに時間をかけるよりも、購入したほうが作業が早そう、と判断し、なるべく程度のよさそうなマフラーを購入しました。
・新マフラー
早速到着した新マフラー。なるべく程度のいいものを選んだつもりですが、新マフラーも中古品なのでビスが緩む保障はありません。ドキドキしながら緩めてみると…うん、硬いながらも回ります。どんどん緩め、プロテクターは簡単に外れました。新マフラーには、現マフラーにはついていなかった、網のついたバッフルがついています。これだけでも、以前何度か起こっていたバックファイアがある程度抑制されるのだと思います。このマフラーはHS980などのものなのかな?バッフルを外し、スパークアレスタに交換。組み上げました。
・実戦
試しにエンジンを始動してみましたが、試運転の範囲では、はっきりと音が小さくなった感はありません。作業に時間がかかって以前の音の記憶が曖昧になってしまっているせいもあるかもしれません…。
その後、試す機会がないまま、しばらくそのままとなっていましたが、本日(H28/1/24)、ついにまともに除雪する機会がやってきました。
この冬、シューターとオーガハウジングの内面の塗装を直した効果で、雪飛びはかなり改善されていることが確認されました。その結果、エンジンを絞った状態で除雪することになりましたが、こうすると、音が静かになってる気がします。
先のページにも、全開時はやはりうるさいが、アイドリング音等が小さくなった、というような記載がありましたが、なるほど、わかる気がします。
我が家のHS80、8馬力の小型除雪機とはいえ、全開から全開に近い状態だと、排気音がかなりのものです。もっとも、操作者は一番近くにいるため、自分に聞こえるのはものすごい爆音なのでそう思う部分もあり、実際の所は操作者が思っているほどの音ではないのでしょうが、おそらく、近隣の家では、夜間など条件によってはやはりうるさいであろうと推測されます。
・スパークアレスタ
そんなことを思いながら、私がいつも参考にしているJun氏のページにて、スパークアレスタなる消音部品の存在を知りました。
HS80の後継機などが装備している部品ですが、どうやらわがHS80K0にも、ポン付けで装備できるそう。これは、ぜひ装備しなければ…。
・マフラープロテクター外し
Jun氏のページの型番どおり発注すると、スパークアレスタはすぐに入手できました。
「まずマフラープロテクター外しだな、ビスはだいぶ錆びてて固着してるかもな~」、などと思いながらドライバーでビスをまわすと…。ビスの頭はサビの進行で、まともな手ごたえもないまま、崩れていきます…。ポン付けのはずだったのに…。
・このビスをどうするか…
まだ一本チャレンジしただけですが、このほかに5本のビスがあり、作業性の悪い部分にもビスがあります。こうなってしまうと、ビスの頭を破壊してプロテクターを外すしかないと思われますが、エンジン側のビスはドリル等が入らないのでこのままでは、作業できません。
となればマフラーを外す必要がありますが、我が家のHS80のマフラー取り付けナット、スタッドボルトは、2組とも、ボルトとナットが区別できないほどサビ付いています。
最悪の場合、ナットとスタッドボルトが固着していると、ボルトが折れる恐れもあります。
うかつに作業に入ると、これからシーズンに入るというときに、除雪機が使えなくなるような事態になる恐れがあり、万全の体制で臨む必要があると考えました。
・マフラー外し対策研究
ネットで調べていると、錆びたナットを外す方法がいくつかあり、そのうちのひとつに、ナットクラッカーなる工具でナットを割って外す方法がありました。
内心「これだ!」と思い、この方法を主に考えていくこととしました。
ナットを破壊すると、当然ナットが必要になるので、部品発注することにしました。ついでに、状態がひどければ交換できるようにスタッドボルト、ガスケットを発注しました。
待つこと、2週間(いずれかの部品が欠品だったそうです)、部品が到着し、ついに作業のXデーがやってきました。
・マフラー外し
ナットは破壊するつもりですが、一応レンチで緩めてみることにしました。頭の中では、プロテクター固定ビスと同様、ナットのカドが崩れることを想定しつつ、力を入れると…「キッ」という音とともに、あっさり緩みました(^^;。
「いやいや、こっちは無理だろう」と緩めてみると、もう一方もあっさりと回りました。
サビは表面のみで、ナットの内部は比較的きれいで、スタッドボルトの根元と、ガスケット面の一部にサビがみられますが、十分使用可能な状態でした。しかしながら、せっかく購入したのでスタッドボルトを交換したいですが、スタッドボルト抜き取りに失敗して折る可能性もあるので、今シーズンはこのままでいくことにしました。
・マフラープロテクター外し
マフラーが外れたので、今度はプロテクター外しです。ビスを緩め、緩まないビスは破壊し、プロテクターを外していけばいいのですが、ビスを壊すと新しいビスも買わなくてはならないし、ビスのネジ部も固着で抜き取り困難であろうと思われます。ドリルの技術で破壊しながら抜ければよいのですが、マフラー本体のネジ穴を破壊しそうで自信がありません。
仮にマフラー本体に傷をつけずにビスを撤去できても、そのままネジ穴が使えるとも限りません。
・中古マフラーを購入
インターネットで調べると、中古マフラーは意外に安い。わがHS80の現マフラーよりも程度の良いものが結構あります。この際、現マフラーに時間をかけるよりも、購入したほうが作業が早そう、と判断し、なるべく程度のよさそうなマフラーを購入しました。
・新マフラー
早速到着した新マフラー。なるべく程度のいいものを選んだつもりですが、新マフラーも中古品なのでビスが緩む保障はありません。ドキドキしながら緩めてみると…うん、硬いながらも回ります。どんどん緩め、プロテクターは簡単に外れました。新マフラーには、現マフラーにはついていなかった、網のついたバッフルがついています。これだけでも、以前何度か起こっていたバックファイアがある程度抑制されるのだと思います。このマフラーはHS980などのものなのかな?バッフルを外し、スパークアレスタに交換。組み上げました。
・実戦
試しにエンジンを始動してみましたが、試運転の範囲では、はっきりと音が小さくなった感はありません。作業に時間がかかって以前の音の記憶が曖昧になってしまっているせいもあるかもしれません…。
その後、試す機会がないまま、しばらくそのままとなっていましたが、本日(H28/1/24)、ついにまともに除雪する機会がやってきました。
この冬、シューターとオーガハウジングの内面の塗装を直した効果で、雪飛びはかなり改善されていることが確認されました。その結果、エンジンを絞った状態で除雪することになりましたが、こうすると、音が静かになってる気がします。
先のページにも、全開時はやはりうるさいが、アイドリング音等が小さくなった、というような記載がありましたが、なるほど、わかる気がします。
・オーガトランスミッション
すでにシーズンは始まっていますが、秋に戻って、オーガトランスミッションの組立ての頃の話です。
・オーガドライブシャフトは交換することに
オーガドライブシャフト、溶接等で修理することを考えていましたが、うまい具合にK0用のオーガドライブシャフトがオークションに。この際、プーリーも交換して強度が高いと思われるK1用にしたい気もしましたが、オリジナル重視、K0用でいくことを決断しました。写真に新旧両方のオーガドライブシャフトが写っています。
・ガスケットシートの自作
一番の心配事、ガスケットですが、ガスケットシートから作成することにしました。
分解時の感じでは、0.3mmか、0.5mmのガスケットが使われているようです。このような作業を行ったことがなく、オイル漏れが心配だったので、最初は1mmのガスケットシートを使おうと思っていましたが、よくよく考えてみると、厚いガスケットほど、歪みに弱いのでは?オーガのような力のかかる部分にはどうなんだろう?と考え至り、0.5mmのものを買いなおして最終的には0.5mmを使いました。
・パーツをコピー
型の作成に自信がなかったので、どこかの方の記載にあった、パーツのコピー作戦を採用しました。
このコピーを厚紙に貼り付けたあと、若干の余裕を見て切り抜き、これを型としてガスケットシートを切り抜きました。その後、現物にあてて、余裕が多すぎる部分を調整しました。
ボルト穴は適切なポンチがなかったため、中心にドリルで穴をあけ、リーマーで拡大(^^;、最後は彫刻刀で現物に合わせて調整しました。
・完成したガスケット
こうして写真でみるとなかなかよさそうですが、現物に合わせると手作り感バリバリです…。
・完成
ガスケットができれば、後は組上げるのみです。う~ん、オーガドライブシャフトと、オーガシャフト、サビを何とかしたいもんです…。
すでにシーズンは始まっていますが、秋に戻って、オーガトランスミッションの組立ての頃の話です。
・オーガドライブシャフトは交換することに
オーガドライブシャフト、溶接等で修理することを考えていましたが、うまい具合にK0用のオーガドライブシャフトがオークションに。この際、プーリーも交換して強度が高いと思われるK1用にしたい気もしましたが、オリジナル重視、K0用でいくことを決断しました。写真に新旧両方のオーガドライブシャフトが写っています。
・ガスケットシートの自作
一番の心配事、ガスケットですが、ガスケットシートから作成することにしました。
分解時の感じでは、0.3mmか、0.5mmのガスケットが使われているようです。このような作業を行ったことがなく、オイル漏れが心配だったので、最初は1mmのガスケットシートを使おうと思っていましたが、よくよく考えてみると、厚いガスケットほど、歪みに弱いのでは?オーガのような力のかかる部分にはどうなんだろう?と考え至り、0.5mmのものを買いなおして最終的には0.5mmを使いました。
・パーツをコピー
型の作成に自信がなかったので、どこかの方の記載にあった、パーツのコピー作戦を採用しました。
このコピーを厚紙に貼り付けたあと、若干の余裕を見て切り抜き、これを型としてガスケットシートを切り抜きました。その後、現物にあてて、余裕が多すぎる部分を調整しました。
ボルト穴は適切なポンチがなかったため、中心にドリルで穴をあけ、リーマーで拡大(^^;、最後は彫刻刀で現物に合わせて調整しました。
・完成したガスケット
こうして写真でみるとなかなかよさそうですが、現物に合わせると手作り感バリバリです…。
・完成
ガスケットができれば、後は組上げるのみです。う~ん、オーガドライブシャフトと、オーガシャフト、サビを何とかしたいもんです…。
昨シーズンの最後にブロアインペラをK1(後期)用に交換した後、今夏中に一定の整備を行おうと思っていましたが、例年通りずぼらさを全開にし、今夏も何もせずに秋となりました。
最低限行うべき、キャブの掃除、バッテリーの維持管理もなにもせず、本当に本気でHS80を整備しようとしているのか、我ながら疑問を感じています…。どんな状態になっているか、内心怖くていじれなかったHS80ですが、久しぶりにメンテを開始することにしました。
・まずは、オーガドリブンプーリー外し
オーガとエンジンベッドを分離し、オーガドリブンプーリーの外しにかかりました。今回もプーリープーラーのお世話になるのか、と思っていましたが、軽くゆすりながら引き抜くと、あっさりと外れました。ふーむ?これはよい事なのか、悪い事なのか?
・オーガドライブシャフトの破損状況
昨年、気がついていた最大の問題、オーガドライブシャフトの破損。今回、ノギスで測定し詳しく調べてみたところ、キー溝の破損状況は、深さ最大3mmのところ、最も破損している部分で残りの深さ2mm、約1mmの欠損状態でした。キー溝は、半円形の溝加工なので詳しく計算したわけではないですが、高さで33%、面積では40%~50%程度の喪失になっているものと推測しました。現在の使用状況では拡大する心配は少ないと感じますが、やはり対策したほうがよさそう。交換するにしろ、溶接修理するにしろ、オーガドライブシャフトを外す必要があり、となればオーガトランスミッションを分解するしかない?
・オーガトランスミッションの分解をすべきか、否か…
オーガトランスミッションを分解する場合、一番問題になりそうなのは、パッキン(ガスケット)の部品供給がないこと。ガスケットシートから自作する必要があります。
また、どうせ開けるのなら、ベアリング、オイルシールの交換もしたくなります。
ガスケットの自作は自信がなく、できれば開けたくありませんが、覚悟を決めて分解することにしました。
・オーガトランスミッション分解!
プーリーが外れていれば、ここから先はひたすらビスを緩め、分解していくのみです。1時間ほどでオーガトランスミッションのみの状態にできました。いよいよオーガトランスミッションを開ける時がきました。ガスケットを破壊すると、もう戻れません。
覚悟を決めてガスケットを剥がし、トランスミッションケースを開けました。ギアオイルが大量に出てきて、ドリブンギアやオーガドライブシャフトのウォームギア部分が見えてきました。
・内部の状態は良い?
非常に古い機械なので、ギアなどが消耗しているのではないか、と思っていましたが、意外なほど状態は良いようです。ギアの山には磨耗した形跡もなく、ベアリングにもガタはなし…。交換必須と思っていましたが、ベアリングの再使用もできそう?
ほどなく、オーガドライブシャフトが取り出せました。しかし、ウォームギアの直後にある6004ベアリングとワッシャーが抜けません。この段階ではベアリングの再使用も視野にいれていましたが、このベアリングを抜くにあたり、四苦八苦してしまい、なるべくベアリング外周には力を掛けないように注意したにもかかわらず、最終的には6004ベアリングをひとつだめしてしまい、また機能に支障はないものの、オーガドライブシャフトのウォームギア部分にも傷をつけてしまいました…orz。
・オイルシールの状況
オーガトランスミッションには、オーガドライブシャフトに1つ、オーガシャフトに2つの計3つのオイルシールがあります。以前、オーガの外部関係のベアリングを交換した際、オーガシャフト、オーガドライブシャフトには、ビニール紐や銅線が巻きついていて、オイルシールにもビニール紐や銅線が接触していました。このため、オイルシールがだめになっているのでは、という不安があり、今回オイルシールも交換するつもりでオイルシールを外してみると、これもまた意外なほどよい状態です。ただし、オーガシャフトの2つのうちの1つは、磨耗、損傷は僅かなものの、外部のゴミがオイルシールの半分くらいの位置まで侵入していて、もしかしたら近い将来に破損していた可能性があります。
・私のHS80の状態
私のHS80K0は、走行トランスミッションの内部の様子などから、あまり酷使されていないのではないか、という気がなんとなくしていましたが、今回オーガトランスミッション内部の磨耗の少なさは、オーガの総回転数がそれほどではなく、使用時間の面では短いという裏づけとなりました。
しかし、オーガドライブシャフトのキー溝破損、オーガハウジングの歪み、スキッドプレート基部の曲がり、ブロアインペラの変形といった点は、力任せに使っていたのではないかという疑念があり、大切にされていたわけでもないということが感じられます。
オーガトランスミッション内部、オーガドライブシャフトの先端にニードルベアリングがあり、このベアリングを交換するには専用工具が必要で、不安な点の一つでした。今回、ベアリングの磨耗が進んでいた場合、ケースを開けるのであれば、このベアリングも交換したいところですが、ギアの状態、他のベアリングの状態から、このベアリングを無理に交換する必要はないと判断し、再使用することとしました。
・降雪までに間に合うのか
早速、農機具屋さんへベアリングとオイルシールを発注しました。やはりガスケットは在庫がなく、シートから作成する必要があります。ネットでシートを注文せねば…。
最低限行うべき、キャブの掃除、バッテリーの維持管理もなにもせず、本当に本気でHS80を整備しようとしているのか、我ながら疑問を感じています…。どんな状態になっているか、内心怖くていじれなかったHS80ですが、久しぶりにメンテを開始することにしました。
・まずは、オーガドリブンプーリー外し
オーガとエンジンベッドを分離し、オーガドリブンプーリーの外しにかかりました。今回もプーリープーラーのお世話になるのか、と思っていましたが、軽くゆすりながら引き抜くと、あっさりと外れました。ふーむ?これはよい事なのか、悪い事なのか?
・オーガドライブシャフトの破損状況
昨年、気がついていた最大の問題、オーガドライブシャフトの破損。今回、ノギスで測定し詳しく調べてみたところ、キー溝の破損状況は、深さ最大3mmのところ、最も破損している部分で残りの深さ2mm、約1mmの欠損状態でした。キー溝は、半円形の溝加工なので詳しく計算したわけではないですが、高さで33%、面積では40%~50%程度の喪失になっているものと推測しました。現在の使用状況では拡大する心配は少ないと感じますが、やはり対策したほうがよさそう。交換するにしろ、溶接修理するにしろ、オーガドライブシャフトを外す必要があり、となればオーガトランスミッションを分解するしかない?
・オーガトランスミッションの分解をすべきか、否か…
オーガトランスミッションを分解する場合、一番問題になりそうなのは、パッキン(ガスケット)の部品供給がないこと。ガスケットシートから自作する必要があります。
また、どうせ開けるのなら、ベアリング、オイルシールの交換もしたくなります。
ガスケットの自作は自信がなく、できれば開けたくありませんが、覚悟を決めて分解することにしました。
・オーガトランスミッション分解!
プーリーが外れていれば、ここから先はひたすらビスを緩め、分解していくのみです。1時間ほどでオーガトランスミッションのみの状態にできました。いよいよオーガトランスミッションを開ける時がきました。ガスケットを破壊すると、もう戻れません。
覚悟を決めてガスケットを剥がし、トランスミッションケースを開けました。ギアオイルが大量に出てきて、ドリブンギアやオーガドライブシャフトのウォームギア部分が見えてきました。
・内部の状態は良い?
非常に古い機械なので、ギアなどが消耗しているのではないか、と思っていましたが、意外なほど状態は良いようです。ギアの山には磨耗した形跡もなく、ベアリングにもガタはなし…。交換必須と思っていましたが、ベアリングの再使用もできそう?
ほどなく、オーガドライブシャフトが取り出せました。しかし、ウォームギアの直後にある6004ベアリングとワッシャーが抜けません。この段階ではベアリングの再使用も視野にいれていましたが、このベアリングを抜くにあたり、四苦八苦してしまい、なるべくベアリング外周には力を掛けないように注意したにもかかわらず、最終的には6004ベアリングをひとつだめしてしまい、また機能に支障はないものの、オーガドライブシャフトのウォームギア部分にも傷をつけてしまいました…orz。
・オイルシールの状況
オーガトランスミッションには、オーガドライブシャフトに1つ、オーガシャフトに2つの計3つのオイルシールがあります。以前、オーガの外部関係のベアリングを交換した際、オーガシャフト、オーガドライブシャフトには、ビニール紐や銅線が巻きついていて、オイルシールにもビニール紐や銅線が接触していました。このため、オイルシールがだめになっているのでは、という不安があり、今回オイルシールも交換するつもりでオイルシールを外してみると、これもまた意外なほどよい状態です。ただし、オーガシャフトの2つのうちの1つは、磨耗、損傷は僅かなものの、外部のゴミがオイルシールの半分くらいの位置まで侵入していて、もしかしたら近い将来に破損していた可能性があります。
・私のHS80の状態
私のHS80K0は、走行トランスミッションの内部の様子などから、あまり酷使されていないのではないか、という気がなんとなくしていましたが、今回オーガトランスミッション内部の磨耗の少なさは、オーガの総回転数がそれほどではなく、使用時間の面では短いという裏づけとなりました。
しかし、オーガドライブシャフトのキー溝破損、オーガハウジングの歪み、スキッドプレート基部の曲がり、ブロアインペラの変形といった点は、力任せに使っていたのではないかという疑念があり、大切にされていたわけでもないということが感じられます。
オーガトランスミッション内部、オーガドライブシャフトの先端にニードルベアリングがあり、このベアリングを交換するには専用工具が必要で、不安な点の一つでした。今回、ベアリングの磨耗が進んでいた場合、ケースを開けるのであれば、このベアリングも交換したいところですが、ギアの状態、他のベアリングの状態から、このベアリングを無理に交換する必要はないと判断し、再使用することとしました。
・降雪までに間に合うのか
早速、農機具屋さんへベアリングとオイルシールを発注しました。やはりガスケットは在庫がなく、シートから作成する必要があります。ネットでシートを注文せねば…。
あけましておめでとうございます。今年も、相変わらず鄙びた本ブログを続けていきたいと思っています。
・オーガ部のもう一つの問題
そういえば、昔にも確認していたような気がしますが、オーガ部を分解した時、インペラの盛大な変形に気がつきました。HS80K0(前期)のオリジナルの4枚羽のうち、1枚が結構な変形、他の1枚も小変形を起こしていました。
構成する鉄板の厚さは2mm~1mm。手持ちの工具でうまく修正できるでしょうか…。
修正に合せて、塗装も直さないといけない状態です。う~ん、すぐにはできないなぁ…。どうしようか。
・K1用インペラ
…と、悩んでいると、某オークションに結構な安価でHS80K1(後期)の3枚羽インペラが。軸直径も同じだし、多分無改造で流用できそう。むぅ、予備も兼ねて買っちゃえばいいのでは?。…いやいや、無駄だろう。と葛藤すること約2週。購入してしまいました。
ずっと入札者がなく、2k程で再度出品を繰り返していたのに、いざ入札すると応札があり(^^;、結局3kほどとなりました。
さて、届いてみると、購入前から分かっていたとおり、あまり綺麗な状態ではありません。サビもあるし、前使用者が再塗装しているようですが、下地処理を全くしていないので再塗装の塗装が剥がれていて見た目をさらに悪くしています。塗装してから使用したいなぁ、などと思っていましたが、やはり時間がなく、このまま使うしかなさそう。写真は左がK0インペラ、右がK1インペラです。
・K1用インペラへ換装
オーガドリブンプーリー、一回外してるので簡単に取れるかなぁ、などと思っていましたが、今回も手では抜けず、結局プーリープーラーを使うことになりました。すぐに終わるつもりが、結局結構な大作業となって、3時間くらいかかって換装。
若干、オーガハウジングとのクリアランス、本当にオーガドライブシャフトがK0用のままで上手くつくのか、の2点が心配でしたが、どちらも問題ないようです。
手で回してみて、干渉がないこと、オーガハウジングとのクリアランスも異常な接近ではないことを確認し、流用Okと判断、駆動部に組み付け、実際に除雪テストしてみました。
・K1用インペラの効果
ふむ?雪の飛びが良くなったような?K1インペラはK1シューターと違い、明らかに効果があるような気がします。まだK0インペラの4枚羽目の2枚がダメなせいで飛ばなかった疑惑がありますが、3枚羽の方が効率がよいのか?K1以降のホンダスノーラはすべて3枚羽であることからも可能性がありますね。
実は我が家の敷地では、我が家のHS80K0当初の状態(塗装不良、K0シューター、2枚曲がったK0インペラ)で十分で、雪が飛びすぎると逆にいろいろと不都合があったりします。出力を下げたりして調整するわけですが、一番最初の状態のほうが使いやすかったなぁ、などと感じています。
このため、K0インペラが修理出来次第、戻そうと思っていますので、再度比較してみたいと思います。
今回も撮影を忘れましたが、こんなことよりもオーガドライブシャフトのキー溝問題、はるかに優先です。なんとかせねば…
・オーガ部のもう一つの問題
そういえば、昔にも確認していたような気がしますが、オーガ部を分解した時、インペラの盛大な変形に気がつきました。HS80K0(前期)のオリジナルの4枚羽のうち、1枚が結構な変形、他の1枚も小変形を起こしていました。
構成する鉄板の厚さは2mm~1mm。手持ちの工具でうまく修正できるでしょうか…。
修正に合せて、塗装も直さないといけない状態です。う~ん、すぐにはできないなぁ…。どうしようか。
・K1用インペラ
…と、悩んでいると、某オークションに結構な安価でHS80K1(後期)の3枚羽インペラが。軸直径も同じだし、多分無改造で流用できそう。むぅ、予備も兼ねて買っちゃえばいいのでは?。…いやいや、無駄だろう。と葛藤すること約2週。購入してしまいました。
ずっと入札者がなく、2k程で再度出品を繰り返していたのに、いざ入札すると応札があり(^^;、結局3kほどとなりました。
さて、届いてみると、購入前から分かっていたとおり、あまり綺麗な状態ではありません。サビもあるし、前使用者が再塗装しているようですが、下地処理を全くしていないので再塗装の塗装が剥がれていて見た目をさらに悪くしています。塗装してから使用したいなぁ、などと思っていましたが、やはり時間がなく、このまま使うしかなさそう。写真は左がK0インペラ、右がK1インペラです。
・K1用インペラへ換装
オーガドリブンプーリー、一回外してるので簡単に取れるかなぁ、などと思っていましたが、今回も手では抜けず、結局プーリープーラーを使うことになりました。すぐに終わるつもりが、結局結構な大作業となって、3時間くらいかかって換装。
若干、オーガハウジングとのクリアランス、本当にオーガドライブシャフトがK0用のままで上手くつくのか、の2点が心配でしたが、どちらも問題ないようです。
手で回してみて、干渉がないこと、オーガハウジングとのクリアランスも異常な接近ではないことを確認し、流用Okと判断、駆動部に組み付け、実際に除雪テストしてみました。
・K1用インペラの効果
ふむ?雪の飛びが良くなったような?K1インペラはK1シューターと違い、明らかに効果があるような気がします。まだK0インペラの4枚羽目の2枚がダメなせいで飛ばなかった疑惑がありますが、3枚羽の方が効率がよいのか?K1以降のホンダスノーラはすべて3枚羽であることからも可能性がありますね。
実は我が家の敷地では、我が家のHS80K0当初の状態(塗装不良、K0シューター、2枚曲がったK0インペラ)で十分で、雪が飛びすぎると逆にいろいろと不都合があったりします。出力を下げたりして調整するわけですが、一番最初の状態のほうが使いやすかったなぁ、などと感じています。
このため、K0インペラが修理出来次第、戻そうと思っていますので、再度比較してみたいと思います。
今回も撮影を忘れましたが、こんなことよりもオーガドライブシャフトのキー溝問題、はるかに優先です。なんとかせねば…
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