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写真、機材、史跡等々についてのつれづれ日記
・2025年のiPhone6/6s/SE初代(含むSeries1以前のAppleWatch)、でのキャッシュレス決済

 ついに日本でも、iPhone6/6s/SE/AppleWatch初代/Series1でEMVcoが可能に!

 iPhone6/6s/SE初代では、Walletに登録したクレジットカードは、オンラインでの使用のみとなっており、タッチ決済が封印されていました。
 このため、2024年前半の段階では、実際にiPhone6を財布代わりに使うとなると、PayPayが唯一といえる決済手段となっていました。
 しかし、そのPayPayも2024年後半のバージョンアップで、iPhone6で動くPayPayアプリでは、PayPayサーバーに接続できなくなってしまい、iPhone6を財布代わりに使えるキャッシュレス決済はなくなってしまっていました。
 iPhone6s/SEについては、PayPayアプリが動作し、これがほぼ唯一のキャッシュレス決済になっているのではないでしょうか。

・海外では、iPhone6が、ApplePay=タッチ決済の元祖
 実は、ApplePayが海外で始まった際、対象機種だったのはiPhone6です。iPhone7は、iPhone6s、iPhoneSEなど、すでに何機種も出てからApplePayの対象機種になったものです。
 なぜ、iPhone6が日本では対象機種にならなかったのか。

・iPhone6/6s/SEのタッチ決済が封印された経緯
 世界でクレジットカードタッチ決済に用いられているEMVco方式については、同じNFCを用いているものの、QUICPay/iDが用いるFelica方式とは通信方法が異なり、互換性がありません。
 ApplePayが日本に導入された2016年ごろの日本の店舗では、あまり多くはないが、スマートフォンではない携帯電話に搭載されていた、おサイフケータイ対応のため、Felica方式が使用できる端末が多く設置されていました。
 前述のとおり、この端末では互換性がないため、EMVco方式ができませんでした。
 この辺りはかなり詳しい人でないと理解されておらず、EMVcoとFelica方式の混同は避けられない状態でした。
 このため、「iPhoneでタッチ決済ができるようになりました!」とPRしてしまうと、お店側もお客側も、Felica方式の端末に、EMVco方式のiPhone6をかざしてしまうことになり、この結果、「動かない」という苦情が多く出ることが想定されたため、AppleではiPhone6+日本のクレジットカードでは、タッチ決済ができないように封印され、EMVcoとFelicaの両方が動作し、確実に決済できる日本版iPhone7以降でサービスが提供されました。
 
・制限の方法は
Appleがとった制限の方法は、海外では、クレジットカードを登録すると、EMVcoを可能とするためのデバイスアカウント番号というクレジットカードの裏番号のようなものが発行され、iPhone上のクレジットカードに与えられます。この番号があることで、店頭の端末と通信してカードとしての決済が可能になります。
日本で開始された際、日本のクレジットカードを登録すると、EMVcoのデバイスアカウント番号は発行されず、Felicaを用いたQUICPayまたはiDが発行されるようにしました。
このため、Felicaに対応しているiPhone7以降の端末では、デバイスアカウント番号が発行されますが、iPhone6/6s/SEはFelicaに対応していないため、デバイスアカウント番号が発行されず、お店の端末機と通信ができない、という状態にしました。
日本にEMVcoに対応したお店用端末機が出てくると、EMVcoのデバイスアカウント番号も付与されるようになりましたが、あくまでQUICPay/iDのデバイスアカウント番号が付与されないと、EMVcoのデバイスアカウント番号も付与されない仕組みとなったため、iPhone6/6s/SEはタッチ決済ができない状態が続きました。 

・現在はEMVco方式が日本でも普及している
時がたち、インバウンドへの対応面などから、現在、スーパーなど、QUICPayやiDはできなくても、クレジットカードのタッチ決済はできる、という店が増えてきました。
Androidの海外製端末では、EMVcoしかできないという端末は多く、それらの端末も日本でGooglePayなどを通して使用可能です。
むしろ諸般の事情でQUICPay、iDは減る傾向になっています。
日本版iPhone7以降の機種であれば、QUICPay/iDなのか、クレジットカードタッチ決済なのか、あまり意識しないでも使えるので関係ないのですが、iPhone6/6s/SE初代にとっては、クレジットカードタッチ決済に対応している端末となら決済でき、実用上支障なくなっているのに、封印は続いている、という状態になっていました。

・開放
 封印が開放される可能性がある、という情報は、2024年3月ごろ、専門ジャーナリスト、鈴木淳也さんが記事であげておられ、iPhone6、AppleWatchSeries0(初代)を不憫に思っていた私は、この開放を心待ちにしていました。

Apple PayからFelica系決済サービスが消える日

当時の記事では「まもなく」という表現になっており、半年後の2024年9月ごろではないか、と勝手に想像しました。
 このころ、ジャンクとして出品されていて、バッテリー以外は問題なさそうなAppleWatchSeries042mmと38mmが2000円以下で出ており、迷った挙句、ApplePayが使えるなら、と購入しました。しかし、なかなか開放の日は訪れませんでした。

・Revolutの誤開放
 3月3日の少し前の1月10日、Revolutというイギリス由来のカードが、日本でApplePayに登録できるようになった、とのニュースがXに載っていました。その画像を見ると、バーチャルカードにVISAの文字のみ。iD、QUICPayがありません。このカードなら、きっとiPhone6に登録すれば、タッチ決済が有効になるはず。
しかし、すぐにRevolutの公式より、設定のミスにより解放してしまったもので、登録できた方すでに使えなくしてある、との情報が発信されました。
誤開放。残念。しかし、なぜそうなったのか?近々解放されるのでは?

・NFC-TypeA/B(EMVco)決済が可能に
 Revolutの誤開放後、定期的にRevolutの情報をチェックしていました。
 そして、2025年3月3日、ついに、Appleの方針変更が現実となり、必須となっていたQUICPay、iDの付与がない、Revolut、ソニー銀行カード、三井住友というVisaデビットカード系がApplePayに登録可能となりました。
 これらのカードをiPhone6/6s/SE/AppleWatch初代/Series1に登録すると、タッチ決済が有効になります。
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