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写真、機材、史跡等々についてのつれづれ日記
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・しばらく前から、湿度が下がっていない
 令和5年に購入した防湿庫2号館(トーリハン NDC-602G-AX)。我が家に来てまだ1年ちょっとですが、かなり古い機械です。
 2024年も6月になり、湿度が高くなってきました。ふと2号館の湿度計を見ると、58%位。いつも50%に設定していましたが、周りが高すぎて下げ切れていない?。設定を45%程度にしてみました。しかし、時間が経過しても設定湿度になりません。それどころか、一度扉を開けて湿度が上昇した後、60%程度から下がっていません。これは故障?

・外蓋が閉じない
 裏側の除湿モジュールを見てみると、外蓋が開いて排熱しています。手をかざしてみると結構熱い。インターネット情報では、同じ形式の防湿庫でも「手で触れる温度」とのことですが、うちのは秒未満の時間なら触れないこともないですが、かなり熱いので数秒は無理そう。一般的には「触れない温度」に含まれるのではないか。やはり異常なのでは。

・除湿モジュールの仕組み
 そもそもどういう仕組みなのか。観察してみると、除湿モジュールには、外扉、内扉があり、両扉は、鋼線で繋がっています。このため、どちらかが閉じるとどちらかは開くようになっています。電源オフ状態では、外扉が閉じていて、内扉が開いています。
 ネット情報によると、この鋼線は、形状記憶合金に繋がっており、熱で形状記憶合金が変形したり、冷めて元に戻ったりすることを利用して閉じたり開いたりしているそうです。つまり、形状記憶合金が冷めた状態で内扉・開、外扉・閉、温まった状態で、内扉・閉、外扉・開です。
 その扉に挟まれたモジュールの中には乾燥剤があり、内扉が開いている時には常温で吸湿、外扉が開いている時には加温することで除湿剤を乾燥し、水分を外に放出する、というおおまかな仕組みのようです。

・除湿モジュールは常に熱いようだ
 一旦抜いておいた電源プラグを差してみます。時間が経つと外蓋が閉じるのでしょうか。正常な時にこの動作を確認しておけばよかった、と思いながら、インターネットを調べると、プラグを抜いた状態から接続した場合、 庫内湿度に関わらず乾燥剤を乾燥させる「強制乾燥モード」になり、乾燥が終わると外蓋を閉じて「除湿モード」に移り、以降、庫内湿度に応じて扉を操作することで湿度を調整するそうです。
 両扉閉動作ができない構造なので、適湿になった時の動作がわかりませんが、内扉開、外扉閉で、加温しないで停止でしょうか(除湿剤の性能分、低くなりすぎる可能性ありですが)。
 テストとして通電開始。1時間後。外扉は空いたままです。手で熱を感じて見ると、外蓋開口部から上がってくる排熱もかなり熱い感じです。
 半日置いてみました。やはり外扉開いたまま。排熱も熱い。さすがに長すぎでは。熱が防湿庫の部品を伝わって周りの温度も上がっており良い状態ではなさそう。

・分解してみた
 除湿モジュールを防湿庫から取り外し、分解してみました。3×5cmくらいの小型の基盤と、除湿剤が入った加温モジュール、扉を開閉する形状記憶合金が入っていると思われるモジュールの大きく3つで構成されています。
 基盤と加温モジュールを隔てているケースのプラスチック壁が変形している!。この壁の近くに電流制限用と思われる抵抗があり、これが想定を超えた時間使われることで発熱量が大きくなりすぎ、プラスチックが変形したようです。
 変形の程度は小さく、これまで数時間入れっぱなしにしていてこの状態なので、危険性はあるが、即火災という感じではないと判断しました。

・基盤は複雑ではない
 強制乾燥モードから通常モードに移る機能が作動していない状態で、これは基盤による制御と思われ、基盤を確認してみました。トランジスタ、抵抗、ダイオードのほか、ICが二つ。ICは一つはカスタムICの可能性がありますが、どちらも汎用品では。いずれにしろ、すべて合わせても20個ほどのパーツであり、一つずつ交換していけば修理できそうです。
 防湿庫の買い替えも考えましたが、まずは修理にトライしてみることにしました。 

・電解コンデンサが怪しい
 なかなか抵抗の故障というのはないと思われます。ダイオードもあまり壊れなそう。トランジスタ、ICは熱による故障の可能性もありますが、まず疑わしいのは、寿命のある電解コンデンサ。すべての機器においてよくある故障です。
 基盤上には大25v220μF、小50v1μFの二つあります。電源に近い方の大きいコンデンサはおそらく電源平滑用。小さい方はなんだろう?。部品的な耐久時間は2,000時間程度と思われ、防湿庫が稼働していた時間全てとはなりませんが、かなり古い機械なのでおそらく寿命を迎えているはず。
 見た目は、激しく漏れていたり、膨らんでいたりという異常はなさそうですが、電解液の減少などが起こっているのではないでしょうか。
 これをまず交換してみます。

・発注
 2種類をモノタロウで発注。一般的に2,000時間対応のようです。使われていたのもそのようなタイプ。ラインナップを見てみると、大きい方は7,000時間のものがあったのでこちらにしました。5個単位。小さい方もできれば7,000時間対応にしたかったですが、ちょうど良いのがなかったので、こちらは2,000時間。1個単位での購入。小さい方はなかなか発送されず、5日程かかって到着しました。

・交換
 部品がそろった夜、早速交換作業。ひさしぶりにはんだごてとはんだ吸い取り線を用いて吸い取り。なんとか旧コンデンサを外し、新コンデンサと交換しました。はんだ付け後、ショートがないか確認します。問題ない。取付方向もOKそうです。では通電。

・外蓋が閉じた
 除湿モジュール単独で観察。電源を入れて強制乾燥モード。以前は、このまま乾燥モードが続き、危険な温度になっていました。ヒーター加熱が進み、だんだんと外蓋が空いてきます。さて、無事ヒーターが切れて外蓋が閉じてくれるでしょうか。約30分。除湿ユニットの温度が下がってきている気がします。ヒーターがオフになった?。であれば、しばらくして温度が下がれば外蓋が閉じるはず。少し様子を見ていると、無事外蓋が閉じました。除湿ユニットの温度も下がっています。これは直ったと判断して良さそうです。

・除湿モジュールを防湿庫に設置
 除湿モジュールをもと通り防湿庫に固定。動作状況を見てみます。20分ぐらいで強制乾燥終了後、徐々に外扉が閉じていきます。動作正常のようです。後10年位は大丈夫かな。
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・三段三脚は便利
 少し前、三段三脚である初代カルマーニュ630(CM630)を運用したところ、思っていた以上に便利であることに気が付きました。我が家に初めて来たカーボン三脚、カルマーニュ640(CM640)の運用で、カーボン三脚は著しく軽い、ということがわかっていましたが、ガタイ的にはそれよりも大きく、重く見えるCM630は、想像以上に軽く、負担にならない三脚でした。

・もう少し小さな三段三脚はないものか
 利便性と裏腹な所がありますが、唯一、気になるのは縮めた時のサイズ、縮長。CM630よりやや小さい三段三脚があればなぁ。などと思っていました。私的には、これまで縮長優先で、四段三脚を選んでいました。しかし、三段三脚の便利さを知ってしまった今、この矛盾する思いに答えてくれる三段三脚はないものか。
 そんな時、別の用件で行ったOffHouse。三脚コーナーに見慣れたカルマーニュシリーズっぽいロックナット。なんだろう…。

・カルマーニュG5300withPH-G40V
 手に取ってみてみると、カルマーニュG5300(CarmagneG5300・CMG5300)でした。
 重量は、やはり軽い。CM640とほぼ変わらなく感じるCM630に比べても軽い気がしました。
 この個体の状態は、ひとつの足の付け根が緩くなっていること以外は、美品といえる状態。雲台は PH-G40Vというセット販売専用品で、コルクの四隅が剥がれていたり、傷が多かったりという品ですが、使用にあたって障害となるような異常はない模様(この時はよく分かりませんでしたが、チルトハンドルとサイドチルトハンドルを繋げる部分も加水分解でドロドロになっていました)。専用ケースもついています。全体としては完動品です。
 CM630の購入時よりもはるかにきれいな状態。先日、CM630を買ったばかりですが、なかなかの出物です。5シリーズということで、パイプ径は25mm中小型の部類。中型28mmのCM630よりも小さいに違いない。足はレンチで締めればすぐ直るし、これよさそう…。

・一旦スルー
 しかし、CM630を悩んで買ったばかりであり、さらに三脚を購入するのはいかがなものか…。縮長が短い三脚が必要な時は、CM640やCM540を持っていけばいい…。ライトな常識的判断で、一旦あきらめることにしました。

・悩む
 一旦、家に帰って悩む…。もう私の毎度のパターンですが、三段三脚メインと考えたとき、CM630はやはり中型。このころ良く使っていたD40/Xには大げさ。
 また、私のCM630は、初期型のため、エレベーターコラムが分割できず、最低地上高が高い。縮長が少しでも小さくて、中小型の三段三脚があってもいいのでは…。
 大まかには、こんな考えに至り、翌日、再度OHへ。そして購入してしまいました。

・縮長はCM630と変わらない!
 購入してよく見てみると、あまり小ささが感じられない…。では、と実際にCM630と並べてみると、縮長は同じ!。我が家のCM630には、グリップスポンジがないのですが、CMG5300はスポンジ装備。このため、外見的には脚径も同じように見え、見た目のゴツさ、大きさともほぼ同じということになってしまいました。
 ちなみに、伸長も、エレベーター含めた最大高もほぼ同じです。

・そもそもカルマーニュG5300/G5400とは…
 入門用という位置づけとなっている三段のG5300とG5400。発売時期は、ネオ・カルマーニュシリーズが発売になったころ。
 ネオ・カルマーニュシリーズは、インナージャットパイプによる、供回りしない構造、やや大型化したナットが特徴です。ネオ・カルマーニュシリーズに切り替わった時、切り替え前の材料処分のためなどで発売されたのがG5300初代やG5400初代で、旧カルマーニュシリーズの540ELや530と同等品であるようです。後継機種では、ネオ・カルマーニュシリーズ同様のインナージャットパイプ使用になっていくので、すべてのGシリーズが、非インナージャットパイプというわけでもないということになります。
 私的には、インナージャットパイプは上段を緩めたまま下段を締めているとインナージャットパイプの破損につながることもあるという情報から、結局上段、下段の順で操作する必要があるため、インナージャットでなくてもよいと思っています。

・雲台(PH-G40V)の修理・加工
 付属しているPH-G40V。この雲台は単体販売しておらず、セット販売専用品のようです。最近でも、PH-G40Dというクイックシュー可された製品で継続販売されていました。
 PH-460B同様、チルトハンドル、サイドチルトハンドルとも大きく、操作性がいい感じの雲台ですが、ケース収容時にはサイドチルトハンドルを外して、チルトハンドルに連結しておく仕様となっています。
 締め付けの確実性のためか、サイドチルトハンドルを外すためにはかなり回転させる必要があり、いやだと思うほどではないですが、時間がかかるのが気になっています。
 店頭販売時点では、ケースに入っていなかったので入れてみようとサイドチルトハンドルを連結しようとすると…。チルトハンドルの中に入っていて、サイドチルトハンドルを保持するゴム部品がドロドロ。加水分解です。

・ゴム部品を除去
 仕方ないので、工具などを用い、悪戦苦闘しながらゴム部品を除去しました。続いて考えないといけないのは、このゴム部品の機能の復元。コストの面からDIY対応はできないものか…。消しゴムなどを用いて何となく固定できる方法に目途がつきましたが、ゴミの混入やチルトハンドルのプラスチックが溶ける恐れが。

・PH-G40D Nのサイドチルトハンドルが短くなっている!
 ふとカメラのキタムラで見かけた後継製品のPH-G40D N。よく見るとサイドチルトハンドルが短い。これはケースにそのまま入れらるよう、短くなっているそうです。これいいなぁ。ハンドルだけベルボンから買おうか…。いや、まて、今のハンドルをある程度切ってしまえばいいのでは、と思いつきました。

・PH-G40Vのサイドチルトハンドル切断
 チルトハンドルは先の部品が入れられるよう、グリップの先端が筒状になっており、サイドチルトハンドルも形状は同様です。この筒状の部分であれば切断は容易。ノコギリを用いて2cm弱切断してみました。残ったグリップがあれば、締め付けにも支障ありません。
 ケースには外さずに入るようになりました。切断面をヤスリで面取りし、もともとのように加工。四隅の剥がれていた座面コルクについても一旦剥がして両面テープで再貼り付けして完成。


・メイン三脚
 D40/XやαSweetDigitalなどの軽量機材を使うことが多くなっているため、CM630よりもCMG5300を持ち出す機会が多くなり、我が家のメイン三脚となっています
(この記事は、2019年9月ごろです)
・ULTRAminiQに雲台をつけたら

 息子が集めているガンダムコンバージのフィギュアを撮るにあたり、PolePod2からミニ三脚ULTRAminiQを取り外し、3Way雲台のほうがやりやすそうと、PH-G40Vスペシャルをつけて撮影しました。
 撮影終了後、雲台を外そうとすると…外れない!。
 エレベーター固定ノブをキツく締めても、エレベーターコラムごと回ってしまいます。出先だったのでとりあえずあきらめ、家に帰ってからレンチでやればすぐとれるだろうと思いそのまま家に。
 到着後、ウォーターポンププライヤーで緩めようとしたところ、やはり外れない。
 本格的に噛んでしまいました…orz。
 ULTRAminiQは、エレベーターが少しだけ動くのですが、コラムの分割機能がなく、エンドキャップも外れないため、エレベーターコラムを抜くことができません。これが抜ければたぶんすぐに緩められるのに…。
 プライヤーにゴムシートを挟んでみたり、テープを巻いてみたり、いろいろな策を講じましたが、やはりエレベーターコラムの掴める部分が1cmくらいと短すぎてうまくいきません。万策尽きた…。ベルボン送りか。

・PolePod3では改良されている?
 ミニ三脚部は同じと思っていたPolePod3。しかし、ミニ三脚部はULTRAminiQとは違うモデルになっており、エレベーターコラムが分離可能だそうです。これならば、噛んでも大丈夫…。いいなぁ。


・コブラレンチなるものが
 摩擦力が高いレンチないかなぁ、と思って何となくインターネットを見ていると、コブラレンチなる、ゴムベルトを使う工具があることを知りました。
 ふむ、これなら傷もつかないし、いいかも。1cmくらいの幅で、直径10mmから使えるのもある。これいけそう。いってみよう。

・コブラレンチ到着
 さて、さっそく試してみる。まずはエレベータを最低にし、コラムの下側を下部に出した状態でコラムにゴムベルトをかけ、コブラレンチ使用。
 す、滑る…。一応使用範囲に入っているものの、直径が約1センチで円周も短く摩擦力が得られず、ゴムベルトが滑って本来の性能を発揮できていない模様。何度か試しましたが、外れません…。

・雲台直下なら?
 意気消沈しながら、先人のコブラレンチの使い方を見ていると、回す部分の近くにゴムベルトを掛けたほうがよいとのこと。私のケースでは、雲台直下。しかし、ここは狭すぎて工具が入らなそうだったので下部を試しましたが、やはりここでいくしかない。
 ULTRAminiQのエレベーター作動範囲は約10mm。かなり狭いですが、エレベーターを伸ばして、ここにかけてみました。ゴムベルトの幅はOKですが、グリップ部分は少し幅が広いためギリギリです。無理やり突っ込み、回してみます。1回目失敗、2回目。ついに緩みました!

・雲台のかじりには要注意
 そんなに強く締めたつもりはないのですが。他の三脚なら、エレベーターコラムを掴んで回せばすぐに取れるのですが、ULTRAminiQはエレベーターコラムが短すぎて要注意です!

・SLIK製のミニ三脚
 我が家にある、ミニ三脚は、SLIK製です。SLIKが嫌いというわけではないのですが、この三脚には不満な点が。それは、雲台が交換できないこと。
 一頃、私の中で自由雲台ブームとなっており、3way雲台よりも縦位置にしやすい自由雲台がベストと思っていた時期がありました。パンハンドル付きで縦位置にもできない雲台がついたこの三脚はだめ、と思っていました。
 実際のところ、このサイズの三脚では、仮に雲台で縦位置にできても、重心が三脚中心から大きく動くため、転倒してしまいます。

・L型ブラケット
 しかし、小型三脚でも、縦位置にできる良い方法があります。それはL型ブラケットを使うこと。我が家ではBR-Qです。これを使うと雲台は通常の方向のまま、カメラだけを縦位置、横位置に設置でき、重心はほぼそのままです。

・微妙な水平あわせ、開脚度ロック
 BR-Q導入後、ミニ三脚を活用しようと検討すると、SLIKの三脚は、微妙な水平あわせができないこと、足の開脚度が最も開いた状態でしか設定できないことが気になりました。 これらを解決できる、Velbon製のミニ三脚をオークションで探すことにしました。

・PolePod2
 以前、オークションでかなり安く出ていたはずのミニ三脚。今回検索してもいいのがありません。ふと見つけたのがPolePod2。これは、ベルボンのミニ三脚ULTRAminiQと一脚をセットにした製品だそうです。
 カーボン一脚を持っており、一脚は必要はないので、これのミニ三脚部分だけを使えばよい、と思い、雲台が欠品だったPolePod2を落札しました。
 
・欠品だらけ
 さて、届いてみると、当然雲台は欠品。そして写真ではよく見えませんでしたが、一脚の雲台部分に付ける交換可能なカメラネジも欠品でした。このままでは雲台が取り付けられず、ポールポッドとしては使えません。
 写真にはなかったのでこちらも当然ですが、一脚用のゴム石突も欠品。このため、一脚としても使用不可。ミニ三脚としての使用しかできません。まぁ、当初の予定通りといえば、予定通りですが。しかしながら、せっかく買ったので、一脚としても使用できるよう、パーツを取り寄せることにしました。いつも通り、ベルボン・オンラインで…あれハクバ?

・いつのまにかVelbonが
 ベルボンオンラインの画面は変化していませんが、ハクバの文字が。親会社、ハクバだっけ?
 調べてみると、昨年中にベルボンが事業譲渡して、ハクバが引き継いだのだそう。
 以前から、ベルボンの三脚をハクバがOEM販売していたりと近い間柄だというのは感じていました。しかし、それであるならば、事業譲渡という部分が少し腑に落ちない感が。子会社化や経営統合という形ではなく、事業譲渡で、ベルボン自体は事業を終了するそう。
 非常に面倒見のいい会社だったので残念です。ハクバにはぜひそのまま継続してもらいたいです。
 さてさて、運営主体はどうであれ、このサービスはこれまでどおり。石突、三脚ねじ(長、短)、ケースと欠品だったパーツを取り寄せました。

・なかなかいい買い物だったかも
 購入時は、あくまでミニ三脚としてしか見ておらず、期待していなかったポールポットとしての機能ですが、いろいろと調べてみると確かに便利かも。これから娘の小学校卒業式や中学校の入学式があるので、そのような時に便利に使えそうです。

・確かに安定性はいまひとつ
 道具としては確かに便利ですが、立てた時の安定性は少し不安がある感じです。他の方のレポートにもあるとおり、カメラをつけてその場を離れるのは危険。設置場所がコンクリートやアスファルトなどでは、多少心配が少ないものの、草や土の上だと風が無くとも倒れそうです。カメラを乗せた際は、すぐそばにいる必要がありそうです。
 あくまで足付一脚なので三脚並みの安定性はないのは仕方ないところだと思います。

・脚部にUT-63Qを使うと

 ウェッブページでは、脚部を他のベルボンのミニ三脚(ULTRA353miniなど)に変えている例があります。確かにULTRAminiQよりも足を伸ばせるミニ三脚ならばさらに安定するのでしょう。しかし、ミニ三脚は足が細いので、足がしなってグラグラしそう。きっと根本解決にはならない?
 ふと我が家を見渡すと、UT-63Qが。…これが使えるのでは?
 UT-63Qを基部にしてみると、安定性が段違い。UT-63Qも6段目まで行くとかなり細くなりますが、2段目くらいだとまだまだ太い。2段目で試してみましたが、ULTRAminiQとは段違いの安定性です。試しませんでしたが、3段目まで広げれば、そばを離れることもできるのでは?設置面積が大きくなって、本来の趣旨を見失いそうですが…。
 ちなみに、UT-63Qを使っても、足が折り返せるので、収納状態もそれほど長くなりません。エレベーター部が短くならないので、miniQの場合よりも長くなりますが、収納状態で73cmほど。標準だと68cmくらいなので、5cmほど長くなるだけで、収納状態も悪くない…しかし、重量は相当増します(増えた重量は下部重量なので、重心を下げる面ではプラスですが)。
 フラッシュスタンドにも使おうと思っていましたが、フラッシュスタンドにするときは、脚部がUT-63Qのほうがいいかも?


・一脚部はさかさまにしなくても

 ポールポッド状態から、一脚状態にするために、カメラねじの付け替え、雲台の移動、ゴム石突の取付が必要です。私の写真では付けっぱなしになっていますが、本来一脚用のストラップも外す必要があります。
 SLIKの製品は、一脚時にネジの付け替えをしないで良いよう、雲台基部にネジを一体化し、石突は、ネジ穴になっています。
 ベルボン方式の方が、スタンドモードから一脚モードへのハンドリングは不利…なのですが、たぶん、ベルボンは一脚部分をさかさまにしない方法も想定しているのでは?
 確かにポールポッド標準方式である重量がある太パイプ側を下にしたほうが、重量バランス的にはよく、安定するのでしょうが、三脚と違って、そもそも的に、それほど安定している機材ではありません。原則、手を添える必要があります。安定性の面では、パイプ径や接触面積による強度の問題は些細な事であり、三脚ほど安定していないことを前提するならば、安定性よりも利便性に着目し、一脚モードと同じ方向、上から太いパイプとなっていた方が、一脚時のグリップも、ストラップも使えて便利です。
 この向きであれば、一脚にしたくなっても、下部のミニ三脚を外してゴム石突に変えるだけ。SLIK方式であっても雲台を移動する必要がありますが、この方式なら雲台もそのままでよいので、モード変更もより迅速で、機動性があって便利そうです。私はこの運用にしてみようと思います。
今年の冬は、大変な大雪。除雪機もネタがけっこうありますが、今回は三脚です。

・キタムラ
 最近、EOS Kiss Digital(KD)シリーズが我が家の主役となっています。家の近くのキタムラは、安くて使用頻度が低そうなD200があったり、欲しいと思っていた広角ズームがナイスなタイミングで出ていたりと、私が欲しいと思っているモノが行ったときにある危険な場所です。
 先日も、すでにKD(シルバー)、KDN(シルバー)、KDX(ブラック)、EOS350D(ブラック)の4機があるにもかかわらず、2kできれいなKDX(シルバー)を発見。KDXに心を惹かれ…。しかし、4機同様の機体があるので、さすがにスルーすることに。

・行ってみると
 しかし、やはり気になっていたKDX。大雪やらでしばらく行けなかったキタムラへ行ってみると、すでに売れていました。めでたし、めでたし(やたらめったら買っているようですが、行き場がないオールドデジカメが誰かに活用してもらえるならそれでよい、とも思っています)。
 「まぁ、よかった」と思い、帰ろうとすると、足元にベルボンの三脚が。どんな三脚だろう

・カルマーニュ540EL(Carmgane540EL)
 手に取ってみてみると、Carmagne540EL。雲台はPH-250B、専用ケースとストーンバッグが付いています。足は供回りするインナージャットでないタイプ。カルマーニュ540(CM540初代)はかなり古い三脚ですが、発売当初、携帯性がよく剛性もあったことからよく売れたようです。しかし、携帯性と裏腹に高さが足りないことが不満だったと思われます。
 その結果、発売された縮長が長くなるものの、高さが少し高いバージョン、それがCarmagne540EL(CM540EL)だと思います。
 ストーンバッグに45thAnniversaryの文字があり、足の塗装もメタリックなもので仕上げが同じことから、手持ちのCarmagne640 IIIE(CM640)と同じく、NEOカルマーニュに代わる少し前のものだと思われます。
 伸ばしてみると、高さはほぼCM640と同じ。私が現在持っているCM540初代よりも高さがあります。

 私はCarmagneシリーズをたくさん持っていますが、中でもCM540初代はお気に入りの部類です。当初は、NEO Carmagne740、CM640とCM540初代という構成であったため、小さくて機動性のあるCM540初代は何かと重宝しました。
 しかしながら、少し前に追加購入したEL Carmagne443(CM443)は、4シリーズであるため、携帯性はCM540初代よりもよく、高さもCM540初代とほぼ同じであるため、CM540初代はかなり中途半端な立ち位置になっていました。

・少し背の高い540が欲しい…
 剛性はCM540初代のほうが高いものの、高さはCM443と同じ。本格的に撮ろうと思ってCM540を持っていくともう少し高いといいな、と思う場面が多く、結局中型のCM640となってしまいます。
 とにかく荷物を減らしたい場合にはCM443、少し本格撮影ではCM640となり、CM540初代はどうしても使用頻度が低くなるのです。
 最近は、KDシリーズやD40/Xを使うことが多く、CM640ではちょっと大げさな感じもしており、少し長いCM540があればなぁ、と思っていました。

・一度スルーするものの結局購入
 CM540初代も気に入っており、最近は三脚もあんまり使えるシーンもないし…。一旦スルーすることにしました。
 しかし、帰り道、いろいろ考える…。最近は、軽量チームメインで使っているし、CM540ELならばメインで使えるのではないか。傷も少ない美品だったし。買った後、惜しいけれどもCM540初代と雲台(PH-250B)を売却すれば、差額も小さくなるのでは…。
 CM540ELは、大半のCM640などの中型が必要ない場面で我が家のメイン三脚ともなりえる、良い三脚なのでは。
 家に帰り、CM540に別れを告げて車に積載し、再度キタムラへ。CM540初代とPH-250Bを売却し、差額でCM540ELを購入しました。

・雲台はPH-G40Vスペシャル
 PH-250Bもかっこよくて、少し惜しい気もしていましたが、我が家にはCarmagne5300についてきた、PH-G40Vがあります。これも取り立てて高性能な雲台ではないのですが、はがれていた座面コルクを貼りなおしたり、サイドチルトハンドルをショート化してケースに入れる際に外さなくてよくした私スペシャルなPH-G40Vです。このほか、5シリーズ用の自由雲台が2つあるため、使わないであろうPH-250Bは売却することにしました。

・ケース#G44
 以前の記事にも書きましたが、CM540用に少し前にケース#G44(G44)を購入しました。
 CM540ELには、付属ケースもついてきていますが、G44は縦に持つための取っ手があったり、若干のクッション材が入っていたりと付属ケースよりやや良いケースです。
 できればこちらを使用したい。CM540には少し余裕のあったこのケースですが、CM540ELはこのケースに入るのでしょうか…。
 試してみると、自由雲台ならばOKですが、やはり縮長が長くなったため、PH-G40V装備では厳しい。一応サイドチルトハンドルを外せば、入ることは入ります。しかし、我が家のPH-G40Vは、サイドチルトハンドルを外してチルトハンドルにつなげることができないため(接続部が加水分解で破損。このためハンドルをショート化しました)、外さない前提です。
 ということで入らなくなったため、540ELは付属ケースを使用することにして、G44は、El Carmagne440用として使うことにしました。
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